コンディショニングを日常生活に

なりたい自分を応援するために、コンディショニングについて語ります

コンディショニングに行動経済学的知識を取り入れよう

経済学の一つに行動経済学というものがあります。

行動経済学では、古典的な経済学が扱っていた「人間は、自己の利益を常に最大化するように合理的な行動を行う」という想定ではなく、「より現実の人間に近い不完全な主体を想定」しています。

 

この行動経済学が想定している「より現実の人間に近い不完全な主体」は、私たち個人の行動をどのように解釈したらいいかという点でさまざまなヒントが得られます。

 

行動経済学についてエッセンスを学ぶには、次のサイトがとてもよくまとまっています。

行動経済学の基礎まとめ|動画講座 - しがないマーケターの戯言

https://bit.ly/2R4iQKQ



私がよく意識しているのは行動経済学の概念として時間割引率があります。これは将来得られる利益と損失をどのように捉えるかといった人間の認知的バイアスを非常によく表しています。

私たちはどうしても将来得られる利益より目の前にある利益をより大きく感じてしまいます。

例えば運動を継続すると、その結果、将来的に健康な体を維持できる確率が非常に高まるわけですが、目の前の楽しみなどの報酬がすぐに得られる行動に流さがちです。

 

目の前の短期的な報酬よりも、長期的な報酬を得るための選択をするためには、

この時間割引率という行動経済学的な知識がとても有用だと考えています。

 

どうしても根性ややる気で乗り切ってしまおうとしますが、そうではなく人間の行動に関する科学的な知識を蓄えることにより、より客観的に自分の生活を見直すことが自分の行動を変えていく際に非常に役に立つと考えています。

その知識として行動経済学が非常に有用だと思います。

 

ぜひ行動経済学の知識を取り入れてみてください。

足の裏の感覚の大切さ

今日は足の裏の感覚の大切さについてお話をしていこうと思います。

私達は歩いたり、立って身体を動かしたりするときに必ず地面に足の裏を接地させて、足の裏から地面に力を伝えています。

 

手の指先の感覚は敏感だと容易に想像できると思いますが、実は、足の裏も感覚を感知するセンサーがたくさんついています。

普段どのくらい足の裏の感覚に意識を向けることがありますか。

多くの人は、歩き方を良くしたいとか姿勢を良くしたいと思うと思いますが、

足の裏の感覚に意識をむけて足の裏から地面に体重を伝える場所を調整することでも歩き方や姿勢をコントロールすることができます。

 

私たちは地球という重力のある環境で生活をしていますので、

私達の体の重みを足の裏を通じて地面に伝えて、その跳ね返ってきた力を利用して、私たちは姿勢や動きをコントロールしています。

地面に接地している足は、足の裏の大きさが接地面積になります。この接地面積の中でどこに体重を乗せていくかということが動きをコントロールするうえで非常に大切になってきます。

そのため、足の裏のどこに体重が乗っているかといった感覚がきちんと認識できることが重要になるわけです。

 

歩いている時は、かかとから地面に足を着いて、そして徐々に足のつま先の方に体重が移動していきますよね。

この時しっかりと指先まで体重が乗っている感覚を認識することができますか?もちろん普段、何も意識せずに歩いていたらつま先の感覚は意識に上ってきませんが、足の裏に意識を向けた際に、つま先まで体重をのせられる感覚を認識できることはとても大切です。

 

足の裏の感覚を高めるためには、足の指の関節を動かす運動や、青竹踏みのような運動も有効です。

足首の捻挫の後のリハビリとして、ビー玉を足の指で掴んだり、タオルを手繰り寄せたりするようなリハビリを行います。これは、捻挫の治療のために足に体重をかけないように生活していたことから足のいろいろな感覚が鈍ってしまうため、足の裏の感覚を再獲得するための運動の一つとして行うわけです。

 

多くの人が外見の姿勢を良くしたい、歩き方を良くしたいと思っているかもしれませんが、足の裏の感覚をきちんと認識することができて、その感覚を動きのコントロールの一つの指標とすることで、姿勢や歩行も変わってきます。

ぜひ、足の裏の感覚を大切にしてください。

背骨の動きを整えるコンディショニング

コンディショニングを進める際に様々な要素に焦点を当てます。筋力に焦点を当てるのか、柔軟性に焦点を当てるのかな、またまた正しい動きに焦点を当てるのか、意識を向ける場所が変わってきます。

 

今回は背骨の動きを整えるという点に焦点を当てて話をしていきたいと思います。

人間の土台を構成している背骨は、頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、そして骨盤帯から構成されています。

そして胸椎にはさらに肋骨が繋がっていて、胸郭を構成しています。

 

これだけ沢山の骨が連なっていますので、関節もたくさんあるということが想像できるかと思います

 

背骨を構成している関節はなかなかイメージすることが難しい一つ場所です。

しかし、これらの関節が適切に動くことで、心身に大きな影響を与えているともいわれています。例えば不定愁訴と言われるようなレントゲンなどの画像検査で特に異常のない関節の痛みなどにもかなり影響している場合があります。

 

したがって、これらの関節を適切に動かせるようになることが、背骨のコンディショニングを進める際に重要なってきます。

よく座ったせいで骨盤を立てたり寝かせたりする運動などを行うことがありますが、これは背骨の関節を動かす運動をしていると見ることもできます

背骨を構成する関節の動きは複雑ですが、大まかに捉える為に三次元空間をイメージするとわかりやすくなります

 

具体的には、前後、左右、そして回旋(捻り)の動きという、三つの軸をイメージして、それらの方向に適切に動かせているかどうか焦点を当てていきます。そして、左右対称に動かせているか、動きの中に違和感がないかなどを注意深く観察しながら少しずつ整えていきます。

 

背骨の関節はイメージがしにくい関節の一つのため、手足の関節に比べると、あまり焦点を当ててない人も多いかもしれません。しかし上述したように背骨の動きを整えることによって心身に良い影響が出てくる場合もありますので、ぜひ背骨の動きに焦点を当ててコンディショニングを進めてみてください。

 

コンディショニングの継続を意志力に頼らない

 

コンディショニングは、突き詰めると適切な運動・睡眠・栄養に尽きます。

そしてこれら三つの要素を具体的な行動に落とし込んで、それを継続していくということがとても重要になります。

 

別の記事に記載しましたが、継続にはコツがあります。

 

kazu-nishikata.hatenablog.com

 

そして継続するために、意志力に頼る必要はありません。

できるだけ意思力を使わずに行動を起こせるような環境を整えることの方がずっと重要です。

 

心理学の知見などに記載されていますか、1日の意志力は有限だと言われています。

色々な物事をいちいち決断してやらなければならない状況というのは、

それだけで意志力を消耗してしまい疲れてしまいます。

 

なので、重要な決断をしなければならない経営者ほど、この意思力を節約するために様々な工夫をしています。

たとえばスティーブ・ジョブズは、着る服に悩まないようにするために着るものはジーンズと黒のハイネックと決めていたということは、かなり有名です。

このように着る服をパターン化して、毎日、どの服を着ようか考えずに済ましている人もいるくらいです。

 

新しい行動を始めようと考えた時、その行動ができるだけ開始しやすい環境を作ることが非常に大切です。例えばジョギングを始めたいとします。

開始しやすい環境としては、

 

  • 玄関に運動靴を置いておく
  • 着る運動着を着やすいように複数用意しておく
  • 走るコースを決めておく
  • ジョギングをする時間を予めスケジュールに余裕を持って組み込む

 

など、事前の環境整備をすることで、ジョギングを開始する時の意思力を節約することができます。

 

何か新たな行動が継続できなかった場合、自分の意志力が弱いと責めるのではなく、環境の整備がうまくいっていないといった視点を持ってみてください。

そうすると、コンディショニングに必要な適切な運動・睡眠・栄養といったあなたに必要な行動が、意志力を使わずに継続できる環境が構築できると思います。

 

コンディショニングは意志力に頼らないといったお話でした。

 

やってのける

コンディショニングに行動科学のマネジメントを取り入れる

行動科学マネジメントというものがあります。

行動科学マネジメント目標を達成するために必要な「続ける」技術をまとめた体系立てたものです。

 

何か物事を成し遂げたいと思ったら、必ず「続ける」ことが必要になります。

しかし、私達は得てして新しいことを続けるということが大変苦手です。

これはある意味仕方がないことで、私たち人間に埋め込まれた生存するための防衛反応と捉えることができます。私たちには現状を維持しようとする力が働きます。

これを現状行動経済学では、現状維持バイアスといいます。

この現状維持バイアスが働くため、私たちは新しいことを始めてもまた元の状態に戻ろうとする力が働き、継続することを難しくしているわけです。

 

この力に上手に逆らって前に進んでいくために、行動科学マネジメントは大変有益です。

 

何かを続けたいと考えた時、二つの要素があります。

一つ目は「増やしたい行動」、二つ目は「減らしたい行動」になります。

 

「増やしたい行動」の場合は、多くがすぐにその成果が目に見えてきません。

例えば英語をマスターするために英語を毎日勉強したとします。

しかし、なかなかその成果は目に見えないため継続が難しくなる訳です。

 

一方で「減らしたい行動」の場合は、その行動の成果というかメリットがすぐに目の前に現れるため、なかなかその行動を抑えるのが難しくなります。

例えば、お酒をやめたいと言う行動目標を立てた場合を考えます。

お酒は飲むとすぐに心地よくなるといったメリットが得られます。このメリットが、かなり強烈にお酒を飲むという行動へと駆り立てます。

 

この二つの特性から継続するためのコツを抽出するならば、「増やしたい行動」の場合は少しでも成果が目に見えるようなスモールステップにしていくことが大切になります。英語の学習で言うと、英語の学習時間を記録して、毎日学習時間が増えていくことをすぐ確認できるようにすることなどが一つの方法です。

 

また「減らしたい行動」の場合は、その行動が起きにくい状況を作ることが大切になるということが分かります。お酒をやめる場合は、家にお酒を全く置かないなど、お酒がすぐに飲めないような状況を作れば言い訳です。

 

このようなことは言われれば「そうだよね」と分かるレベルですが、これを実際に実行しようと思うとやはりトレーニングが必要です。

 

今回の内容をもっと詳しく知りたい場合は、行動科学マネジメントの書籍などを参照してみてください。

ぜひ行動科学マネジメントの手法を取り入れてコンディショニングを少しでも進めてください。

 

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コンディショニングとマネジメント

今回はコンディショニングとマネジメントについて考えてみたいと思います。

 

マネジメントというと、ピーター・ドラッカーを思い出しますね。

マネジメントするためには、「ヒト・モノ・カネ」の3つをどのように配分するかといったことになります。

自分自身でコンディショニングを進める際も、

その人自身の「モノ・カネ」とあと「時間」をどのように配分するかといったことが重要になります。

そのような視点からコンディショニングはマネジメントの要素を大きく含む概念だということがわかります。

 

コンディショニングは、適切な運動・睡眠・栄養を取り入れるために、

いかに自分に合った方法を見つけ出していくか、

また様々な方法を試行錯誤していくかといったことになります。

 

私たちは一度はじめたことは、継続しなければならないといった思い込みをしてしまいがちです。

人の能力やその人の置かれている環境は、

多種多様なため特定の方法だけでうまくいくとは限りません。

むしろうまくいかない方が多いと感じています。

うまくいかない場合は、その人が悪いのではなく、

実施している方法がたまたま自分に合っていないと考えた方がいいと思います。

その場合はすぐに別の方法を試すことが必要です。

 

ただしこの時に忘れてはならないのは、自分がどこに向かってコンディショニングを進めているのか明確にしておくことです。

ここがブレると自分が何を目指してやっているのかわからなくなってしまうからです。

自分が目指しているところを明確にし、自分が試したコンディショニング方法の結果がどのようになって現われているかモニタリングしていくことで着実に成果は出てくると思います。

 

こういった観点からコンディショニングの際に、マネジメントの概念を用いるとうまくいくのではないかと考えています。

サステナブルな行動計画

コンディショニングを実践していく上で、サステナブルな行動計画というものが非常に大切だと考えています。

 

サステナブルとは「持続可能な」という意味ですが、

何か目標に向かって行動をしていく際、無理が生じてしまうような行動計画は長続きしません。どうしても頑張ればできると考えてしまいますが、その考えは挫折感につながります。

 

無理な状態をもう少し整理してみると、

時間的に難しいということ、金銭的にも難しいということ、精神的にもかなりの意志力を使ってしまうような状態が考えられます。

 

私たちは何かを始めようとすると、それを無理やり今の生活時間に押し込めてしまいますが、何かを始めようとした場合は何かやめることも考えなければなりません。

やめることをつくって、時間的な余裕をつくることがサステナブルな行動計画には大切です。

 

また、金銭面を考えても高額なものは、もしうまくいかなかった時のダメージが大きいため、何回か試せる範囲のものを予算内で試していく必要があります。

 

そして、意志力をあまり使わないということも大切になります。

私達の意志力は有限ですから、できるだけ、意志の力を使わずとも行動できるような環境構築が必要になります。

 

時間の余裕を作る、金銭的に試行錯誤できる予算内であること、そして意志力を使わなくても行動できる環境構築、これらの三つを意識するだけでサステナブルな行動計画が作成できると思います。