コンディショニングの理論と実践を効果的に身に付けるには
コンディショニングを進めていく際に必要になるのが、理論と実践になります。
理論を理解して効果的な実践を行うためには、どのように進めたらいいのでしょうか。
理論と実践を訓練して身に付けるという視点から整理してみようと思います。
コンディショニングを支えている理論はたくさんあります。
たとえば運動生理学、栄養学、心理学などが挙げられます。
したがってコンディショニングを実践するためには、こういったさまざまな学問の知見を活用していきますので、これらの理論を理解しておいた方が効果的なコンディショニングが行えると言えるでしょう。
そしてこれら理論の理解は、主に頭をつかった認知的能力の訓練と言い換えることができます。
一方で、コンディショニングを実践するときは、実際に体を動かしていく必要があります。
たとえば筋力を維持向上するために筋力トレーニングを実施するとします。ただ筋肉に負荷をかければいいかというとそう単純ではなく、生体力学的に体に無理な負担がかからない正しいフォームで行う必要があります。
この正しいフォームの習得には、反復練習が必要になります。
このような体をつかった技能の習得の領域は、知覚運動系の訓練と呼ぶことができます。
この認知的能力の訓練と知覚運動系の訓練を効果的に進めていくためには、実はコツがあります。
認知的能力の訓練のコツは、
・一度に理解する量を抑えて、短期記憶の容量に収まるようにする
・中心となる情報を理解した後に、それに関連する情報を追加的に加えていく
・情報を意味のあるまとまりにして、内容を分類・整理する
・情報を言語とイメージによって理解して、記憶を強化する
です。
知覚運動系の訓練のコツは、
・スモールステップと即時フィードバック
です。
コンディショニングを実践するには、理論と実践をバランスよく身に付ける必要があります。そして身に付ける際にコツを押さえることで効果的にコンディショニングを進めていくことができます。