なぜコンディショニングの時に姿勢に注目するのか
コンディショニングを進める際に私たちトレーナーは姿勢を大切にします。
では姿勢についての理解するために、運動への理解を少し深めるためのお話をしようと思います。
運動の種類を分けると、ウォーキングやランニングのような有酸素運動、筋トレのような無酸素運動、ストレッチングのような柔軟体操がすぐに思いつくかと思います。
少し細かいものを挙げると、運動の感覚を高めたり、細かい動きを正確にできるようにしたり、素早い動きができるようになったりなど目的に応じていろいろな運動のプログラムがあります。
どの運動も体の関節を動かすこと、筋肉をつかうこと、そしてその筋肉を動かすために神経の作用が必要なことは共通しています。
そして複雑な運動であればあるほど、無意識に働いている要素がたくさん必要になってきます。無意識であるがため、その作用が適切なのかどうかはなかなかわかりにくいという難点があります。
その無意識の動きが不適切だと長期間その不適切な動きが身体に作用して、身体のどこかに痛みや場合によっては関節の変形として現れることがあります。
使いすぎということもあるので、運動をいったん休むと痛みは回復することもありますが、
運動を再開するとまた痛みが出てしまうケースもあります。
その場合は使いすぎ以外の別の要素も原因として考えなければなりません。
具体的には関節の使い方が不適切な場合であったり、筋肉の長さや強さのバランスがくずれていたりすることが原因であったりします。
このようなことが原因になっていると予測できる指標として姿勢があります。
よく姿勢が注目されますが、姿勢はその人の動きの癖を読み取るときに非常に有効だからです。
見た目に美しい姿勢は、機能的でもあるので、美しい姿勢を目指すことはある意味大切です。しかし、体に余計な負担をかけない、効率的で効果的な動きを実現するためにいい姿勢は重要という視点のほうが大切だと思います。
私たちコンディショニングに携わるトレーナーなどはそういった視点で身体を診ています。