コンディショニングを幸せな人生を送るための技術と考えよう
コンディショニングは、運動、睡眠、栄養をしっかり整えて、より良い体調にしていく技術だと思っています。ここでは、コンディショニングを運動、睡眠、栄養だけにとどめないで人生全体の幸福度を上げるための技術ととらえることで、結果的に運動、睡眠、栄養も整ってくるといったお話をしたいと思います。
人生の幸せを研究している慶應義塾大学大学院教授の前野隆司先生がいらっしゃいます。
前野先生が因子分析という手法とつかって、幸福度を高める4つの因子というのを導き出しました。
一つ目は「やってみよう」因子
二つ目は「ありがとう」因子
三つ目は「なんとかなる」因子
四つ目は「ありのまま」因子
一つ目の、「やってみよう因子」は、自己実現や成長の因子とも呼ばれます。
これはこうなりたいと思う自分に向かって挑戦している状態です。
脳の中でドーパミンが放出され幸せを感じやすい状態と言われています。
二つ目の、「ありがとう因子」は、感謝する気持ちになります。
この時はオキシトシン、セロトニンといった脳内ホルモンがでています。
三つ目の「何とかなる因子」は、楽観的に生きている状態とも言えます。
四つ目の「ありのまま因子」は、他人と比較せず、自分の軸を大切にして生きていく状態と言えるかもしれません。
コンディショニングをうまく進めるためには運動・睡眠・栄養といったものが重要です。
しかし、これらを進める方法はたくさんあります。
したがってどの方法が自分にとってより良いのか、たくさんの方法を試していく必要があります。
そういった時に、色々な方法に挑戦して「やってみよう」と言った気持ちになれることが大切です。
また精神的に安定していることもコンディショニングを進めていく上ではとても大切になります。そういう意味では、「感謝をする気持ち」や「何とかなるさ」といった楽観的な思考もとても重要になります。
そして最後に、コンディショニングは自分の人生を幸せにする一つの方法でしかありません。そのために自分の生き方の軸を作っていくといったこともとても大切になると考えます。
このようにコンディショニングを人生を幸せにする技術として幅広くとらえることで、狭い意味でのコンディショニングがうまくいくと考えています。